GEMSアソシエイトワークショップレポート

実施日:2002年8月17日、18日
場所:国立オリンピック記念青少年総合センター
今年もGEMSリーダーを対象に、GEMSを使って授業などを展開する上でのスキルにも重点をおいた内容のワークショップを行いました。

1日目、涼しいうちに野外での活動を、ということで、最初のプログラムは「Schoolyard Ecology(校庭のエコロジー)」。都市部でもよく見るような、施設内のちょっとした庭の生態を観察します。まずは自分で地図を書いて、環境要因(光、水、隠れ場所)について調査。次にシェイクボックスという簡単な道具を使って、木の茂みなどにいる生物を集め、観察します。よく見かけるような小さなエリアの中も、小さな生き物たちの世界が繰り広げられているんですね。

午後の始めは、子どもたちの心をぐっとつかむプログラム「Crime Lab Chemistry(犯罪化学調査室)」と「Fingerprinting(指紋採取)」の2コースに分かれました。前者は化学のクロマトグラフィーを使って、後者は分類のスキルを使って、どちらも犯人探しのストーリーに沿って展開されます。

次に、参加者の前に突然ぬりえが配られました。紙に書かれた指示どおりに色を塗り分けていきます。でもこれは何の模様?絵?文字?完成したぬりえをあるモノを使って見ると、そこには隠されたメッセージが!!これは「Color Analyzer(色分析)」という色や光についての短めのプログラム。「どうしてリンゴは赤く見えるの?」近頃学校では取り上げられなくなったという、色や光について、体験的に学びます。


写真1:「Color Analyzer」この模様は何だろう?とにかく、ぬりぬり。

1日目の締めくくりは「To build a House(科学の家を建てる)」という、GEMSの科学教育に対する考え方を「科学の家」という比喩を使って説明し、アメリカの指導要領などの話しを交えながら、科学教育について考えてもらいました。

2日目は台風の影響で、外は雨。こんな日には室内でのゲームがもってこいです。「Math Around the World(世界中の算数)」は世界中の算数を使ったゲームを紹介。簡単なルールのものばかりだけれど、必勝法をつきとめるのはなかなか難しく、勝てそうで勝てない!分かりそうで分からない!と、大人でも夢中になりました。ちなみにこの英語版テキストは会場で飛ぶように売れました。


写真2:「Math Around the World」最後にたくさん、豆を持ってる人が勝ち。

次は、一転して海辺に思いを寄せます。「On Sandy Shores(砂浜と生き物)」の中のアクティビティで、まず「人の話しを聞く」という基本的なスキルについてもう一度考え、次にバケツの中の砂浜に落ちているモノを拾い出して分類しました。このプログラムでは、砂に焦点をあて、砂が何からできているか、生き物や人との関係などについて考えていきます。


写真3:「On Sandy Shores」バケツの中の砂浜に落ちているモノは・・・?

午後は、架空のまちグレイエリアでのストーリーに沿って環境問題を多面的に考えていく「Environmental Detectives(環境探偵)」の準備を体験してもらいました。グループごとに、グレイエリアの川や湖の酸性度を計る実験コーナー、水の堆積物の多さを比較する実験コーナー、リン酸の濃度を比較する実験コーナーを作りました。準備ができたら、全員が生徒になって、各コーナーを実験してまわりました。

今回のワークショップの最後に、各自がGEMSのプログラムを使った企画書を作り、発表しました。どんな人を対象に、何を目的にやりたいのか。参加者のみなさんが持っている現場の様子や課題が具体的に伝わってきました。一人一人の発表に対し、講師はもちろん、参加者からも、さらなるアイディアなどが付け加えられました。ぜひみなさんの企画を実現してほしいと思います。

アソシエイトワークショップを受講していただいた方には、リーダーワークショップでの部分的な講師など、今後のGEMS普及事業にぜひご協力をお願いしたいと思っております。