実践報告!
施設ボランティア活動推進事業「わんぱくサイエンス広場」におけるGEMSの活用

平成14年度国立大雪青年の家主催事業
 施設ボランティア活動推進事業「わんぱくサイエンス広場」におけるGEMSの活用

国立大雪青年の家専門職員 小島 紀行  

1.はじめに
 国立大雪青年の家では、施設活動するボランティアの資質向上を目的として、施設ボランティア活動推進事業を、「わんぱくサイエンス広場」「わんぱくスイミング教室」「わんぱくスノーランド」の3回シリーズで行っている。この事業は、近隣の小学生を対象にして、ボランティアが企画・運営していく事業である。この中の「わんぱくサイエンス広場」で、GEMSを取り入れた活動を行ったので、このことを報告する。

2.わんぱくサイエンス広場
 平成14年9月14日(土)〜16日(月)の2泊3日で「わんぱくサイエンス広場」を行った。この事業は、子どもの科学への興味関心を高めることをねらいとしていた。近隣の小学生69名が参加し、大雪ボランティアサークルを中心に8つの高校・大学から集まった29名のボランティアを中心として運営した。
  1日目は、子どもたちの仲間づくりを中心にし、ボランティアの企画で、午後からゲーム、班づくり、夜は、「チャレンジ!おいしいサイエンス」と題して、グループで、カルメ焼き、アイスクリーム、電気パンづくりを行った。
  2日目は、実際に指導している学校の教員に講師をしていただき、午前は、「DNAの正体をさぐろう」、午後は、「風に向かって走るウインドカーづくり」を行った。また、夜にはボランティアの演出による、炎色反応を利用した「不思議な火のつどい」を行った。
  最終日は、科学への興味関心をより高めるために、GEMSのプログラムであるウーブレックを行った。このことについて、次に詳しく述べるものとする。

3.ウーブレック
 3日目に行ったウーブレックの指導もボランティアが行った。ボランティアはGEMSのワークショップを行った経験がないため、事前にウーブレックを体験してもらい、ねらいなどを説明した。時間が2時間と短かったため、セッション1:実験室での調査を行った後、簡単に性質を各班ごとに発表し、セッション3:宇宙船の設計を行った。参加者69人を10班に分け、それぞれの班にボランティアがつく体制をとった。
 当日の朝は、生活面での指導などにより時間が無かったため、前日に準備を行った。始める前にウーブレックの状態を確かめたところ、堅くなっていたので水を入れて調整をした。実際に始めてると、一斉に子どもたちがウーブレックの調査が始まると、ほとんど水に溶けてしまい、ウーブレックにさわれなくなってしまった。これは、前日に調整したウーブレックの撹拌が十分でなく、水を足してしまったためであった。当日調整した物があったので、それを各班に順番に調査してもらった。そのため、調査結果を発表したときも、ウーブレックの液体のような固体のような不思議な特徴があまりでてこない状態であった。このことは、宇宙船の設計にも影響し、水に溶ける物という認識からか、吸い取って持って帰る方式が主流となった。

ウーブレックの様子

 各班で考えた宇宙船の発表は、ポスターセッション形式で行った。これは、各班を発表する人とほかの班をまわって説明を聞く人の2つに分け、それぞれの班が、説明を聞きに来た人たちに宇宙船の説明を行うという物である。そして役割を途中で交代することにより、すべての子どもが発表する側とされる側を体験することができた。

ポスターセッション

4.おわりに
 子どもたちは、楽しく体験することができていた。しかし、科学への興味関心をより育てることまではできていなかった。このことは、@ウーブレックの堅さの調整が失敗した。A科学者会議がきちんと行っていない。B指導者(ボランティア)が十分に理解していなかった などが原因と考えられる。これらのことを反省し、次回に生かしていきたいと考える。

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