7月3日の授業見学レポート

 神奈川県座間市立立野台小学校の3年生では、総合的な学習の時間の中で、5月にテラリウムを作りました。今日はその1コマの授業を見学させていただくことになりました。これまですでに20時間近くの授業時間を使って、テラリウムの観察を続ける間に、様々な変化が起きたようです。今日は最近生徒たちからよく聞かれる「入れたはずのミミズが消えた!」という現象に注目するとか。さて、どんな授業になるのでしょうか。

 授業開始時間。生徒たちは、各自の机の上に置かれたテラリウムのフタを開けてさっそく中の様子を覗いています。奥山先生が「発見は自分でつくっていくものです」と説明し、各自、テラリウムの変化(発見)を3つ画用紙にに書き込むように指示します。生徒たちは自分のテラリウムの中を木の棒でかき混ぜてミミズを探したり、小さな虫を手にとってみたり、隣の生徒のテラリウムを覗いたり・・・。そんな中、事件が発生しました。Kくんのテラリウムからたった1日の間にミミズが消えてしまったのです!奥山先生がみんなに問いかけます。

奥山先生:「どうしてミミズは消えたのかな?」
生徒たち:「死んで土になったと思う。」
   
「たった1日で死ぬわけないよ!」
   
「1回目に入れた時は1日では土にならなかったよ」
   
「逃げたんじゃない?」
   
「ちゃんとフタをしておいたんだよ。」
   
「上の方からにゅるっと出てきたかも。」
   
「ほら、今フタの方に登ってきているよ!」
   
「ミミズには毛があるからツルツルのケースも登れるんだ」
   
「ダンゴムシに喰われたんだよ」

などなど、生徒たちからはいろいろな推測が意見として出てきます。

 さらに奥山先生から問いかけが。

奥山先生:「今現在、死んでいるミミズがテラリウムにある人はいるかな?それはどんな状態ですか?」
生徒たち:「内蔵みたいなものが出ている
   :「頭の方の色が透明になっている
   :「頭の方から黒い物体が出ている
   :「切断されて死んでいる
   :「ミミズの横に白い生物がいるよ。カビかな?

 生徒から出される意見を繰り返しながら、黒板に書きだしていきます。「ミミズは死ぬと、体が切れやすくなって、体の中身が外に出て、かなり早い時間で土に還るようですね。」とまとめることができました。

 一般的な小学3年生は、生物の「死」をここまでじっくり見つめているだろうか?と思うほど、立野台小の3年生は、テラリウムの観察を通して、“生物がやがては死んで土に還る”ということを当たり前のように理解しているようでした。

 この後も、「ミミズの死」以外で、テラリウムに起きた変化について、生徒たちは積極的に手を挙げて、気付いたことを発表していました。みんなは、本当に小さな変化も見逃しません。ちょっとした色の変化、においの変化、生物たちの変化。生徒たちの発言は易しい言葉だけでの表現だけれど、それはとても本質的なことを指していることに驚きました。まさに観察から得られた生きた知識なんだな、と感心しました。

立野台小学校の3年生のみなさん、先生方、どうもありがとうございました。